日常。

読書、漫画、ラジオ、音楽(邦楽)、旅、本屋、家電量販店、録画を観ながら家事が主に好きなこと。 各種の感想と日頃思ったことの備忘録。

2019.1.4『新世界』西野亮廣

 

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2019.1.4『新世界』西野亮廣

 

~きみに守りたいものがあるのなら、この変化(時代、特に『お金』の変化)を正確にとらえるんだ~

 

 

自身の経験・実践・仮説から、これからの時代の変化と、それに乗る一歩の踏み出し方を記したお笑い芸人 キングコング西野亮廣さんの新刊。

2017年著の『革命のファンファーレ』や、堀江貴文さんとの共著『バカとつき合うな』を読んでもそうですが、西野さんの著書はいつも面白いなぁと思い読んでます。特に、読み進めていくにつれて、書かれている内容への納得感が増し、どんどん読むのが楽しくなっていきます。

恐らくそれは、「情報収集→仮説(裏付け)→実行→検証」の流れが明確に書かれているからなのかなぁと。

一般的に自己啓発書というと、その人の考え方や意識が書かれているものの「その考え方がどう活かしたのか」のような具体的な部分に結び付きにくく感じるものもあるのですが、西野さんの著書は、実際に成したことのPDCAのフローがなるべく明確に書かれています。読んだ人みんながなるべく理解しやすいようにと思い書かれているのかなぁと。

 

あと、冷静にフローを回すことの根底に「大切な人を守る」というぶれない信念があるのも素敵です。理念と行動を一貫させることを体現している人が西野さんなのだなぁと、読んでて感じます。

 

 

特に本著の中で印象に残ったのは、以下でした。

■「貯信時代」の話

~貨幣経済から信用経済になり、現代、信用は換金できるようになる(ex,クラウドファウンディング)。すると、個人の信用を稼ぐことが、お金を稼ぐこと(=仕事)になる時代がくる(すでに来ている)。その際、信用を稼ぎ方の基本的な大筋は「嘘をつかない」こととなる。~

→働き方やお金の稼ぎ方が自由になってきつつも、根本的に必要なのは子供のころから誰もが教えられてきた(でも出来ていない)ことだと、改めて考えさせられました。

お金を稼ぐとはまた別になるものの、この「嘘をつかない」ことはQOLの話にもつながるのかなぁと感じます。「嘘をつかない生活」ってその人自身の魅力や、その人の生活をより気持ちいいものにするのかなぁと。友達とのご飯の約束とか、ふとしたときの口約束とか、どんな些細な事でも嘘をつかないは心に留めておこうと思います。

 

■レターポットの開発の話

~オンラインサロンメンバーの後藤さんの「要らないものを要らないといえる世界を作りたい」という意見から、プレゼントの本質を「プレゼントについやされた時間」ととらえ、時間を文字に置き換えて考える。そして、お金を払って文字数を買いメッセージを送れるサービス「レターポット」をリリースする。~

→このリリースまでの話、読んでいてすごくワクワクしました。本書の中では、ライブ等での差し入れや被災地への千羽鶴の問題が開発原点として取り上げられ、結果その問題解決につながっていましたが、このサービスがいろんな場面で展開されるとさらに面白いなぁと感じました。例えばインディーズバンドや個人デザイナーの人たちへの応援ツールとして取り扱われて、ファンとアーティストのお金の流れが直接的になり、よりアーティストの成長・創作活動の後押しにつなげるとか。

 

■レターポットのリリース後の話

~レターポットのリリース後、(西野さん宛の)レターに一件も誹謗中傷がない。レターポットによって、「人間は、汚い言葉よりも美しい言葉を優先的に選ぶ生き物である。」とわかった。~

→この部分も読んですごく感動しました。自身がリリースしたサービスから、こんな素敵で前向きな発見を得ることができるんだなぁと。読んでて幸せになりました。

 

 

最初から最後まで、読んでいてワクワクする自己啓発書でした。

現代を生きていく上で、こういうことを意識してみてと教えてくれる、そんな本です。

年始から心機一転頑張ろうと思われている方がいらっしゃれば、是非読んでみてください。

 

 

 

 

昨年末に読み終えてたのですが、年明けの更新になりました。

明けましておめでとうございます。

個人的な意見ですが、いわゆる自己啓発書といわれる本を読むのが、その人の考え方=その人の人柄が知れるような気がして、割と好きです。

あと単純に、落ち込んだりだらけてしまっているときに「よし!頑張ろう!」と思えるからというのもありますね。(自分でも思いますが、単純ですね。笑)

 

今年も何卒よろしくお願いいたします。