日常。

読書、漫画、ラジオ、音楽(邦楽)、旅、本屋、家電量販店、録画を観ながら家事が主に好きなこと。 各種の感想と日頃思ったことの備忘録。

2019.3.14『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング 他

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2019.3.14

『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

 

~この本は世界の本当の姿についての本でもあり、あなたについての本でもある。どうすれば世界を正しく見られるのだろう。そんな疑問にこの本は答えてくれる。~

 

スウェーデン出身、医者、公衆衛生学者のギャップマインダー財団のディレクターを務めていたハンス・ロスリング氏とその息子であるオーラ・ロスリング氏、その妻のアンナ・ロスリング氏の3者によってまとめられた著書。
データというFACT(事実)に基づいて物事を正確にとらえることの重要性を説かれている一冊です。

 

本書ではまず初めに、貧困・寿命・健康・識字率などの世界の事実に関する13のクイズが出題されるのですが、(私を含め)多くの人が世界に関して間違った思い込みをしていることに気づかされます。その原因は「分断本能」「ネガティブ本能」「直線本能」といったような人間の持つ10の本能。それによって情報・事実に対し間違った見方や思い込みを持ってしまうということ。「古い情報をアップデートする」ということはもちろんのこと、人間の10の本能を認識した上で「情報を正確に捉える見方」が大切なのだと感じました。

 

また、FACTFULNESSの思考を持つために必要なことが「謙虚さ」と「好奇心」ということも印象的でした。「謙虚さ」は、本能にとらわれず事実を正しく見ることの難しさや、自分の知識が限られていることに気づき、「知らない」と正直に言えること、また新しい発見をした際に臆せず意見を変えられるために必要。「好奇心」は、新しい情報を積極的に探し受け入れる、また自分の考えに合わない事実を大切にし、その裏の意味を理解する。それにより答えを間違っても恥と思わず、間違いをきっかけに興味を持つために必要。自身の心が楽になり、面白いことを発見し続けるためにも、常にベースに持ちたい考え方だなと感じました。


■気づきとなった内容
・データから見ると、世界は確実に良くなっている傾向にある。
・一方で人々は、人間の10の本能から事実とは異なった悲観的・限定的な思い込みや間違った判断を下してしまう。
・事実に基づいて物事を判断する”FACTFULNESS”の見方を持つためには、世界は変わり続けているという事実をもとに、謙虚と好奇心を持って、正確に情報をアップデートすることが重要である。

 

全体的に世界というスケールの大きい内容が取り上げられているものの、情報のあふれている現代であるからこそFACTFULNESSは身の回りの物事への捉え方でも活用すべきなのだなと感じました。ぜひお時間ある際に読んでみてください。

 

 

…久々の更新でした。読んだ本は溜まるもののまとめるのって難しい。
もうちょうい定期的に更新していきたいなぁ。