2019.1.20『才能の正体』坪田信貴
2019.1.20『才能の正体』坪田信貴
~ 才能とは「才知と能力。ある個人の一定の素質、または訓練によって得られた能力」(広辞苑) ~
映画も書籍も大ヒットした「ビリギャル」の元となった塾講師で、現在は人材育成、組織構築やマネジメントのプロフェッショナルとして坪田塾 塾長、経営者、講演家、コンサルタントなど多くの職業に従事されている坪田信貴さんの著書。
「才能」とは何か、「才能」をどうやって伸ばせばよいか、マネジメントする立場からの「才能」を伸ばす指導の仕方など、「才能」という言葉に対する本質的な考えから実践的な内容までまとめられています。ビリギャルの印象が強いため中高学生を中心に向けられた内容かなと思っていたのですが全くそんなことはなく、寧ろ上司と部下、先輩と後輩、会社やチーム等での人材育成やマネジメントについてなど、普段の生活や仕事にも参考になる内容が書かれています。
■感想
ビリギャルの元となった人の言う「才能は誰だってある」という言葉は、本当に説得力があるなぁと読んでて感じました。結果として残しているだけでなく、「初めは誰だって結果(=才能)がでるかなんてわからない」「コツコツと努力した結果として芽が出たことを「才能がある」と周りが取り上げているだけ」「やらない理由を探す時間はもったいないし、自分はできる!と信じて何かを始めたり続けていくのも自分」と読み進めるにつれて確かにそうよねと思えて納得感が増していく。最終的には、何か好きと思えることを始めてみようかなと、ちょっと生活を楽しめるよう前向きになれるような、そんな本でした。
■気づきとなった内容
・「才能がある人」とは、その人にあった動機付けを元に、正しいやり方で努力を続け、その結果成果を出した状態である。(生まれつきのものではない)
・才能の正体は「洞察力」。物事を深く鋭く観察し、その本質や奥底にあるものを見抜くこと。
・洞察力を磨くためのキーワードは「守破離」。
特に、守の「師となる人の行動を完コピすること」が能力を磨くための基礎作りになる。
自分に自信が持ちづらい、自分には特別なことなんか何もできないと考えてしまいがちな人にこそ是非読んでみてください。
自分の好きなことを始めたり学んだりすることに遅いなんてないんだな~とちょっと自信をもらえる、そんな一冊かと思います。